2代目デミオ レンタカー試乗記
| レンタカーで徹底試乗 5/7 2003 |
 マツダレンタカーで２代目デミオ・１３００カジュアルの４ＡＴを借りた。（左画像）ちなみに１３００のＡＴはデミオの一番の売れ筋である。 それでは、じっくりとチェックして行こう |
１：街中走行 ＡＴレバーをＤに入れ、アクセルを踏み込む。 出足はなかなか良かった。 このクルマの車重は、このクラスでは重めの１０８０ｋｇ。これに１３００のエンジンでしかもＡＴなので、加速性能は悪いかな、と思ったが、街中では全然そんなことはない。 出足から、５０ｋｍくらいまでなら、思った以上の加速性能があった。 中低速トルクはなかなかのものだ。 そして、耳に飛び込んでくるのが心地よいエンジン音。 街中ではあまり高回転まで回す必要はないが、中回転域でも軽快なエンジン音が聞こえてくる。騒音として数値に表せばクラス平均レベルだが、いい音なのでまったくいやではない。 私は窓を開けてエンジン音を聴いていた。 街中の乗り心地は、とてもマイルド。 コツコツ感は皆無。かといってふわふわすることもない。 街中での乗り心地はかなり快適。 ２：郊外走行 街中を抜け出し、見通しのきく直線道路に出た。 ここでアクセル全開にしてみる。 注：レンタカーなので優しく扱ったつもりだが、ちょいとテストのため全開にした。 Ｄレンジだとシフトアップポイントは６０００回転前後。 回転を上げるほどパワーが盛り上がり、ぐーんと加速する。 このエンジン、低速トルクもなかなかなのだが、高回転も得意らしい。 そして高回転にいくほどスポーティなエンジンサウンドが室内に響き渡る。 決して不快ではない、気持ちの良くて軽快なサウンドである。 しかし、重い車重のせいで加速そのものは普通である。 郊外での乗り心地は、とてもしなやか。 ただスピードを上げてうねりを通過すると若干柔らかい印象も残った。 ３：ワインディングロード走行 普通は足回りが柔らかいと、コーナーで腰砕けになっちゃうクルマもあるらしいけど、このデミオは違う。 多少はロールするのだけれど、たっぷりとしたサスストロークにより、安定感は抜群なのだ。コーナーの途中にうねりなどあっても平気平気。 安定感が高く、それでいてコントローラブルな素晴らしい足回りなのだ。 以上いろいろな雑誌に書いてあったデミオのハンドリングの記事なのだが、本当にそうなのか、ワインディングロードを速めのペースで走ってみた。 確かに安定感があるので、安心してコーナーを曲っていくことができた。 特に良かったのが、パワステのフィーリング。ちょうどいい重さで、右、左と素早く切り返しても違和感がない。マツダが油圧パワステにこだわるのも分かる気がした。 とにかく郊外では柔らかい印象もあった足回りだが、ワインディングだととてもいい印象に変わった。絶妙の足回りとはこのことか、と納得できた。 さて、加速性能はどうか、というと山道の登りはちょいとつらい面もある。 流れの良い幹線道路の上り坂などは、たとえば７０ｋｍくらいで走っているとき、登坂車線の大型トラックを一気に追い越そうと、アクセルを踏み込んでもなかなか加速しない。全開にすれば２速までキックダウンするのだけれど、それもオーバーだしね。 街中、郊外と不満の特になかった加速性能も、山道では不満もあったのだった。 ４：高速道路走行 １００ｋｍ時のエンジン回転は２８００回転である。 しかもエンジン自体スムーズで軽快な音でもあり、静粛性は高い。 ロードノイズも抑え込まれており、静かだ。これなら長距離ドライブも疲れなさそう。 ただ、１００ｋｍまでの加速はイマイチ。特に合流ではかなりアクセルを踏み込む必要がある。高速の追い越し車線に入ろうと１００ｋｍから加速しようとしても、アクセルをガバッと開けて３速にキックダウンさせてようやく加速がはじまる。 でも苦労しているのはドライバーだけで、エンジンが静かなので同乗者はこの点あまり気がつかないだろう。 ５：インテリア、居住性チェック 室内は広い。 大人４人がゆったりと過ごせる室内空間がある。 フロントシートはサイズも乗り心地も良い。フルフラットシートのため、シートの高さが少し低いが、ヘッドレストを一番上にすれば気にならなかった。半日乗り続けたが、疲れなかったので良いシートだと言える。 |
 フロントシートサイズは大きめで快適。 |
 インパネ |
 リアシートシートサイズは普通だが、スペースはたっぷりとある。 床から高く座れ、前席シート下にも足を入れられるので、大男が乗っても大丈夫そう。 |
 ラゲッジスペース想像以上に広いのがここ。いかにも使いやすそう。 |
| デミオのページＴＯＰ | ＨＯＭＥ |