2代目デミオ　ディーラー車試乗記

1300 Ｃａｓｕａｌ ５ＭＴ　試乗記

試乗日　２００３年１１月１６日 マツダのディーラーに行くと、なんとＭＴの試乗車があった。 スポーティーカー以外はＭＴの試乗車は希少ではないだろうか。 しかもSPORTでもなく、普通の1300カジュアルの５ＭＴなのだ。 自分のクルマである初代デミオを思い出しながら乗ってみた。 シフトフィールについて 初代デミオのＭＴはロッド式なのでとにかくダイレクトな操作感が魅力だったのだが、この２代目デミオのＭＴは一般的なケーブル式である。ケーブル式はロッド式と比較すると、シフトフィールはイマイチなことが多い。 それで、２代目デミオのシフトフィールは大丈夫なのか？と心配していたのだ。 しかしそんな心配は杞憂に終わった。 シフトフィールはいい。けっこうカチカチ決まり、シフトストロークも短い。手首の動きで、とまではいかないけれど、意外とカッチリした感じだ。 ケーブル式ＭＴにしては、シフトフィールは抜群である、と言える。 エンジン音は？ さて、１速に入れて加速してみる。 クラッチは軽めで、スムーズに発進できる。走り出してまず気付くのが、エンジン音の静かさ。これは初代とは別物だ。静かなのだけど、エンジン音のおいしい部分は聞こえてくる。伸びやかで、軽快なサウンドだ。 4500回転まで回してみたけれど、これまたいい音。 全然振動もないし、まったく音がこもらない。 エンジン音をよくよく聞いてみると、初代の香りも若干感じた。 初代のエンジン音からこもり音をとり、スムーズにするとこんな音になるのでは ないだろうか？ 加速性能は？ 3000回転くらいまでは、あまりトルクフルという感じではない。それでも街中で加速している分にはこのくらいまで回せば充分だろうと思う。 基本的に回せば回すほどパワーが出る設定のようで、3000回転以上まで各ギアを引っ張れば、なかなか気持ちいい加速をやってくれる。 1300と4ATの組み合わせだと、必要充分という印象だったが、この1300とＭＴの組み合わせは、ＭＴを駆使して高回転を積極的に使えるので、ほどほどのパワーでもとても楽しいのだと思う。 私は動力性能的には、デミオ1300のＭＴでもなんの不満もなかった。そういえば、評論家によると、デミオ1300の５ＭＴはクルマの動きがとてもナチュラルで、隠れたオススメグレードなのだとか。今日試乗してみて、そのことが理解することができた。

デミオ　１３００　５ＭＴのエンジン音

	MZR1300DOHC 91ps/6000rpm　12.6kgm/3500rpm
demio2mt.wav 　　サイズ87ＫＢ　22秒	加速音 １速、２速で4500回転ほどまで引っ張ってみた。
demio2mt02.wav 　　サイズ51ＫＢ　13秒	エンジンブレーキ音　60kmhで2速へ。 空ぶかしをしてつないでいるがうまくいかず

1500 SPORT　４ＡＴ　試乗記

試乗日　２００２年８月 2代目デミオのスポルト(1500・4AT）に乗ってみた。私のマイカー初代デミオの1500アレッタを思い出しながら比較してみた。 ディーラー試乗車で、しかも10分程度しか乗っていないけれど、初代との違いははっきりと実感できるのがエンジンだ。 なんといってもエンジンが静か。しかもエンジンサウンドはいい音が聞こえてくる。雑誌等でもエンジンフィールの評判は上々である。今回の試乗では3500回転しか回していないので、あまり実感できなかったが、初代との一番の違いがエンジンである、とはいえる。 初代ユーザーの私としてはとてもうらやましい・・・・、と思う点だ。 短時間の試乗では乗り心地やハンドリング、ロードノイズの大きさなどの比較は出来ない。またＡＴだったので、エンジンのパワー感などもよく分からなかった。 しかし、ＡＴといえどアクティブマチックは面白い。 Ｄレンジから左へコクッとマニュアルレンジに入れるとギアが固定される。 そして、押してシフトダウン、引いてシフトアップとなる。 このパターンは日本車では珍しい。普通は逆なのだ。 しかしマツダが言うに、ブレーキング時にシフトダウンするにはこの方が操作しやすいのだとか。私もそう思う。 短いシフトレバーを前後に「コクコク」と動かして飛ばすと、楽しそう。 とにかく今日の試乗では、新型デミオが素晴らしい進化をとげていることが実感できた。ほんとにいいクルマである。欲しいーーー。 （後日記　１年後の２００３年１１月　ほんとに買っちゃった。デミオ・スポルトの５ＭＴ。まさかこんなに早く買ってしまうとは自分でも予想外）

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