プレマシー レンタカー徹底試乗記 ページその１
 旅先（埼玉）のマツダレンタカーで新型プレマシーを借りた。 グレードは２０C ７人乗り カーナビ付き 初代プレマシーと比較してどう進化したのか。 それでは、じっくりと乗ってみよう |
街中走行 新型プレマシーは、レンタカー営業所前の非常に狭いスペースに縦列駐車で停めてあった。そこにドアを少しあけ、体をどうにか中に入れる。 営業所前の大通りに出るガードレールの切れ目はこれまた狭い。はじめて乗るクルマでいきなりこの試練。 しかし、思いのほかプレマシーは車両感覚がつかみやすく、狭い隙間から大通りに苦もなく、ひょいと出ることが出来た。 大通りの赤信号で停まったので、あらためて室内を眺めてみる。 まずシートであるが、大型で非常に掛け心地がいい。姿勢は初代と同じく若干アップライト。視点は乗用車よりは高め。 インパネは奥行きたっぷりで、いかにもミニバンといった感じ。 普通にDレンジで街中を流してみると、エンジンはとても静かでスムーズ。 2000ccの排気量で、街中の加速性能は充分である。 街中の乗り心地は、ファミリーミニバンとしては最高クラスの乗り心地。硬すぎず、柔らかすぎず、まさに絶妙な設定。アテンザ、アクセラなどの最近のマツダ車に共通する乗り味とでもいおうか。 |
| 郊外の道路 アクセル全開加速 見通しのきく直線道路でアクセル全開を試みる。 初代プレマシーより約１００ｋｍ重い車重1450kgが災いして、出足は少しもたつく。しかし2000回転、3000回転と回転が上がるにつれ、ぐいぐいと加速しはじめる。 そして5000回転を超え、6000回転、そしてレッドゾーンへはミニバンらしからぬスポーティなエンジン音とともに、あっという間に到達。 MZRエンジンはやはりエンジン音がいいね。 ちなみにMZR2000といえば、アクセラ2000、アテンザ2000も積んでいる。そしてチューンアップしてはいるものの新型ロードスターにも積むエンジンだ。 ただエンジン音は微妙に異なる。一番軽快なエンジン音がアクセラ、一番官能的なエンジン音がアテンザ、一番静かなのがプレマシーということになる。 というわけでエンジンはスポーツの血が流れているのだが、ＡＴが４速なのと、車重のせいで、全般的な加速性能は実用充分プラスαとなる。 トルクの余裕を求めるなら、２３Sをどうぞ。 |
 ワインディング道路 素晴らしいハンドリング性能 初代プレマシーはミニバンらしからぬ軽快なハンドリングを実現していたが、２代目はボディが大きくなった分、ステアリング操作に対する反応はいくぶんスローな感じになっている。 ただ、アクセラと同じ電動ポンプ式の油圧パワステの手ごたえは素晴らしい。しっとりとした印象とでもいおうか、気持ちいいのだ。 さらにボディ剛性もすごい。硬い殻にでもつつまれているような感じ。コーナーを走る抜ける時も、ボディがしっかりしている分、サスペンションが良く動いているのが分かる。その結果とても安定感のあるハンドリング性能となっているのだ。さすがアクセラベースのミニバンとあって、高水準のハンドリングを実現しているのが、良く分かる。 ただ、２０Cの195・65？・15インチのタイヤはちょっと限界が低いかも。コーナーの途中で少し強めにブレーキを踏んだら簡単に鳴いてしまったから。もっともそういうことをしてもリアは安定していたからよしとする。 いずれにしても、他メーカーのファミリーミニバンとは違うのだ。 加速、減速、シフトダウンの楽しみは  コーナー手前で２速にシフトダウン、コーナー出口が見えたらアクセル全開、そして３速へ。新プレマシーは、インパネシフトでこの一連のスポーティな操作が見事に決まって、気持ちいい。 コラムシフトで操作難だった初代からは格段の進歩を遂げている。 Ｄレンジから、右方向へコクッと動かすと、マニュアルモードに入り、上に押すとシフトダウン、下へ押すとシフトアップとなる。 上に押すとシフトダウンというのは日本ではマツダだけで、世界的にもＢＭＷくらいしかない。 もちろんちゃんとマツダなりの解釈があって、シフトダウンをするブレーキング時は前にＧがかかってるのだから、前（上）方向に動かすのが理にかなっている、というもの。加速時もその逆。 まあ確かにそうだね。 ただし、プレマシーのＡＴは残念ながら４速。シフトチェンジの回数は少ないので、このせっかくのマニュアルモードがあまり生かせないのが残念。 他社のファミリーミニバンに差をつけるためにも、５速化を望みたい。 高速道路 高速道路を１００ｋｍ〜１２０ｋｍ程度で流してみたが、これまた直進安定性が良かった。１００km時のエンジン回転は2700回転ほどで、とても静か。 ただし、ロードノイズは静かとは言えない。 ロードノイズはもう少し静かだといい。マツダ車に共通の弱点と思うけど、皆さんどう思います？ 100kmからの追越加速はキックダウンさせないと、のろい。一番確実なのはマニュアルモードにして３速に入れると良い。スムーズに追い越しがかけられる。 高速道路の登り勾配も、あらかじめ３速に落としておくと、速度の低下を防ぐことが出来る。  走りのまとめ ２０Ｃのフロントマスクは温和な表情をしているが、その実は、なかなかスポーティな走りを秘めているのだ。 以下インテリアチェック、エンジン音と続く |
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