日帰り温泉探訪日記

月岡温泉・旅館浪花屋

新潟県新発田市 　月岡温泉

2013年1月5日　探訪

日帰り温泉探訪　100施設め

今回の温泉は、 日帰り温泉探訪の100湯めになる。 記念すべき100湯めはどこにしようか考えたが、 すぐ近くにあり、おなじみの月岡温泉に行くことにした。 なじみの温泉だが、今回は泉質を重視。 月岡といえば、あの硫黄の独特の香り。 温泉街に近づくと、クルマの中にあの香りが入り込んでくる。 月岡温泉の硫黄含有量は、全国トップクラス。 月岡温泉は、新潟県内でも最大規模の大きな温泉で、 日本有数の大規模豪華旅館から、湯治目的の小さな温泉旅館まで いろいろあるが、 源泉100％で、源泉かけ流しのところは、意外と少ない。 あの濃厚なお湯を、源泉かけ流しで楽しめる数少ない施設の一つは・・・ 旅館「浪花屋」 立ち寄り湯を受け付けていて、なおかつ夜8時まで入浴可能。 アイスバーンのつるつる道路を飛ばして、到着したのは午後7時前。 浪花屋の建物は、あまり大きくはない木造2階建て。 玄関の戸をガラガラガラと開けても誰もいないので、 靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて、フロント・・・というか受付へ。 おじさんがいたので、会話。 「お風呂いいですか？」 「はい、600円です」 「何時くらいまでいいですか？」 「8時くらいまでならいいですよ。それを過ぎると宿泊客が入りますので」 赤いじゅうたんが敷き詰められた通路の奥に、浴室はある。 脱衣所は超狭く、畳3畳くらいしかない。 貴重品入れもないので、クルマのカギや財布は受付に預ける必要あり。 さっそく浴室の戸を開けてみる。 先客のおじさんが一人いたので、「おじゃまします」と言って入る。 浴室の広さは狭く、普通の家庭のお風呂場より少し広いかなという程度なので、 おじゃまします、と言わざるをえない。 でも浴室内は、あの月岡温泉の独特の香りが充満。 これだけですごくうれしい。 カランとシャワーは２つあるが、カランは故障中。 なのでシャワーで体を洗ってから、いざお風呂へ。 お風呂も・・・これまた小さい。 ゆったり入れるのは2人まで。3人も可能だが、ちぢこまって入る感じかも。 でもお湯は期待通り。 源泉100％、源泉かけ流しのお湯は、濃厚な月岡温泉そのもの。 表面にはアブラが浮いて、油膜がユラユラと揺れている。 黒くて細長い湯の花も舞っている。 油膜やら湯の花やら・・・汚いという人もいるだろうけど、 これが濃厚な温泉の証。月岡のお湯そのもの。 肌触りもいい。お湯の中で肌をなでてみると、 スルンと滑る感じ。少しトロンとするお湯だ。 お湯をすくって香りをかいでみると、もうクラクラするくらいの硫黄の香り♪ 源泉注ぎ口から源泉をすくい口に含んでみると・・・ その味は・・・・すごく苦く、しょっぱく、そして硫黄のタマゴ味。複雑で濃い味。 あまりのお湯の良さに感動したので、体を洗っていたおじさんと温泉談義。 そのおじさんの話では、ここのお湯に入ってしまうと、 他の温泉に入る気がしないとのこと。 確かに、言っていることもよく理解できた。いいお湯だもの。 お湯は熱めの温度だったので、20分くらい浸かっていたら 全身から汗が噴き出してきた。温まりはすばらしい。 という月岡温泉浪花屋。 旅館も古く、浴室も狭くてゆったりはできまないが、 ことお湯の良さに関しては素晴らしいものだった。 大規模旅館では味わえない、濃厚な月岡のお湯が楽しめた♪

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