日帰り温泉探訪日記

かわうちの湯

福島県川内村　　かわうちの湯

2013年10月20日　探訪

日帰り温泉探訪　83施設め

福島県川内村。 福島第一原発から20kmほどの所にある山間の村。 一時は原発事故の影響で全村避難していた村である。 今年2012年の春に、村長が「帰村宣言」をして今は除染作業の真っ最中。 住民の多くは、 まだ家に帰っていないそうだ。 先週は天皇陛下がここを訪れ、 除染作業を見学されたとのこと。 日帰り温泉「かわうちの湯」 そんな大変な川内村だが、なんと、 日帰り温泉は営業しているらしい これはぜひ行かなくてはいけないと思った。 日帰り温泉の名前は、「かわうちの湯」 村役場のすぐ隣にある。 営業は午後1時からだったので、それに合わせて到着。 駐車場は大きいが、クルマは数台のみ。 なんともさみしい。 日帰り温泉はまだオープンから年数が経っていないのか とってもキレイでなかなか立派な茶色の建物。 玄関から入り、靴をロッカーへ預けてエレベーターでフロントへ。 入湯料は、格安の200円。 震災前は500円だったようだ。 今はやはりこんな状況だから安くなっている。 ゆったりとした造りの脱衣所で服を脱ぎ、いざ大浴場へ。 先客はおじさんが3人。 空いている。 そこで残念なことが。 なんと露天風呂が閉鎖中。 さらに楽しみだった洞窟風呂も閉鎖中。 露天に洞窟風呂、楽しみだったのに、残念だな。 後で聞いた話ですが、地震で壊れたままになっているそう。 あ、だから200円なのか。なるほど納得。 ということで内風呂のみ。 でも、内風呂の大浴槽は、なかなか大きくてゆったり。 寝湯があったり、サウナに水風呂もある。 まずは大浴槽へ。 お湯は無色透明無臭。 循環風呂です。循環された温泉がたくさん注がれている。 温泉のお味は・・・・残念ながら無味。 入った感触はサラリとしている。 次に、寝湯へ。 ここはものすごいジェットが出ていて、寝ていても 手すりにつかまっていないと、流されてしまった。 ジェットはもう少し弱くてもいいのでは？ でも腰が気持ち良い。 お風呂上りは、電動マッサージ機・・・といきたいところだが、 残念ながら、この「かわうちの湯」には見当たらず。 ここには、きれいな食堂もありメニューも豊富らしいのだが、 閉鎖中。お客が少ないからしょうがない。 滞在時間は40分少々であった。 駐車場のクルマに戻りました。 すると、川内村農産物直売所「あれ・これ市場」 が目の前にあり、営業中。行ってみた。 野菜などは少しあったが、こういう状況なので 地元産の野菜はない。 カップラーメンやスナック菓子、漬物など加工食品ばかり。 ただ、地元の人が作ったキーホルダーを発見。 「考える知ろう館」という原発事故を考える施設があり、 そのキャラクター？であるカエルが書いてあるデザイン。 支援金込みで500円なり。これを購入。 ほかに、ドーナツや漬物も購入。全部で1000円。 ヒマそうにしているレジ係りのおじさんにいろいろ話を聞くと、 川内村は、帰ってくる人はまだまだ少ないそうだ。 「その証拠は、ご覧の通りです。この店も温泉もガラガラですよ」 と話していた。 震災前は、この直売所も温泉も大賑わいだったそう。 今は温泉は赤字。お客も10分の1に。 「この温泉には出資したのに・・・・」と残念がっていた。

温泉ＴＯＰ