ユーノス・コスモのページ  1990年デビュー

このページ内画像はカタログのものです

ユーノスコスモのプロフィール


ユーノスロードスターの衝撃的なデビューから半年後の1990年春、ユーノス店から本格的な高級パーソナルクーペがデビューした。

その名もユーノス・コスモ。あの名車コスモ・スポーツの名前の復活である。
そのことからもマツダのこのクルマに対する自信がうかがえる。

ユーノス・コスモは全車ロータリーエンジン搭載車。

3ローターと2ローター、2種類のエンジンが用意され、それぞれに
豪華仕様のタイプEと、スポーツ志向のタイプSが組み合わされ、
計4グレードである。

値段は2ロータータイプSの330万円から、
3ロータータイプE、CSS(最新カーナビ)装着車の530万円まで。
当時のマツダでは最高価格車であった。
いわゆるバブルカー!?



ユーノス・コスモのデザイン
ユーノス・コスモ
ユーノス・コスモのデザインは今見てもとても斬新だ。
低く、幅広いスポーティ・フォルム。
長いボンネット、小さいキャビンなどなど。

全長は4815mm、全幅は1795mm、全高は1305mm
と堂々たる3ナンバーサイズである。



ユーノス・コスモ 
左画像はタイプS。左上画像がタイプE。
ユーノス・コスモのインテリア
ユーノスコスモのインテリア
なんとも豪華で洗練されたデザインのインテリア。
特に写真のタイプEのインテリアには、オーストラリア産最高級の本革がシートをはじめとして各所に使われている。

注目すべきはナビシステム。
GPSシステムを利用した世界初、当時最新鋭のカーナビなのだ。これを装着した写真のモデルである20B・タイプEは、車体価格がなんと530万円なのだった。
室内空間は、幅1795mmだけあって、前席はゆったりしている。
分厚く豪華なフロントシートはくつろぎ感は満点である。

後席は見ての通り狭い。完全に+2のスペースである。
しかし、パーソナルクーペなのだからこれでよいのだ。
こんなにでっかいボディに、2人に最適な室内・・・・・なんとも贅沢なクルマなのだ。


ユーノス・コスモのエンジン
1: 3ローターエンジン 20BーREW
280ps/6500  41.0kgm/3000

20Bエンジン
このエンジン、なんと3ローターである。
マツダが作った数あるロータリーエンジンでも、3ローターはこのユーノス・コスモに搭載した、この20B型エンジンのみである。

これがとにかくすごいエンジンで、280馬力という出力、
41kgmというトルクとも国産車ではナンバー1の実力であった。
加速の凄さは、当時のAT車の中では国産車はもちろん世界的にみてもナンバー1だったに違いない。

しかも極めて滑らかな回転特性は、12気筒レシプロエンジンにも
匹敵するという素晴らしいものだった。
とても滑らかで、かつパワフルなエンジンだったのだ。

ただ、このエンジンの弱点は燃費性能の悪さであった。
ただでさえ燃費の悪いロータリーエンジンなのに、3ローターに加えてツインターボまで装着していた。
それでカタログの10モード燃費は、6.1kml。
実際、街中で使用すると4kmlとか3kmlとか言われたものだ。


2: 2ローターエンジン 13BーREW
230ps/6500  30.0kgm/3500

このエンジンは、おそらく当時のサバンナRX−7に積んでいたものと同じか、改良版であろう。
これでも充分パワフルである。
燃費は6.9kmlと3ローターと差は少ない。おそらく加速重視のギア比のせいかな。


ユーノス・コスモの走り

足回りは、フロントはダブルウイッシュボーン、リアはマルチリンクでツインダンパー付きとなかなかの性能だった。
しかし、それでも3ローター20Bエンジン搭載車は、エンジンのパワフルさに足回りは負け気味だった。

特に豪華仕様のタイプEは、タイヤが215/60でホイールが15インチ、と今から見るとかなりプアーなタイヤだった。
タイプSならタイヤ225/50でホイールが16インチ、タイヤ銘柄もポテンザとなり、まだよかったけれど、280馬力のパワーと、41kgmのビックトルクを生かすにはやはり少々不足だった。

しかし、ユーノス・コスモは贅沢なエンジンのゆとりをのんびりと楽しむクルマであるのだ。


ユーノス・コスモの思い出など

ユーノス・コスモのデビューは私が中3になったばかりの頃であった。
すごいクルマだなあ、とびっくりしたことを覚えている。

ただ、実際に走っているのを見たことは極めて少ない。
高価格車であったためか、あまり売れなかったからだ。

ところで、このユーノス・コスモにしか搭載されなかった3ローターエンジン、なんとか今に活かせないだろうか。

ターボを取り外す
なるべくコンパクトに
燃費性能をUP 最低10kml
環境性能をUP 三ツ星
滑らかさはそのままに

これを、RX−8に搭載できないだろうか。
RX−8の最上級グレードとして。グレード名は「RX−8 タイプZ」

またはアテンザに積んで「アテンザ3RZ」とか。
無理かな??



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