アテンザ レンタカー徹底試乗記 20F編

5/14 2005

エンジン音はこちら

アテンザセダン20F
このアテンザはMZR2000エンジン搭載の廉価グレード。ボディタイプは4ドアセダンである。

前借りたアテンザ23Sの比較もしながら、じっくりと乗ってみよう。
アテンザ23Sのレンタカー試乗記はこちら

街中走行

まずは街中を流れに合わせてゆっくりと流してみよう。

出足はまあまあ。
MZR2300ほどの余裕はないが、街中の流れに乗るにはアクセル半分でいい。
エンジン音はとても静か。普通に加速していく時はエンジン音がほとんど聞えない。エンジンフィールは街中ではわりあい普通。
MZR2300が街中でもいいエンジンサウンドが聞えてきたのと比較するとちょっと物足りない。

乗り心地はとてもいい。195/65/15タイヤを履くだけあって、道路の段差などものともしない。さらにボディ剛性がとても高く、頑丈な箱の中にいる感じである。このあたり5ドアハッチのスポーツと比較すると勝っていると思う。

郊外でアクセル全開!!

街中を抜け出し、見通しのきく直線道路に出た。
ここでアクセル全開にしてみよう。

1:Dレンジまかせ

発進からアクセル全開に。街中では静かすぎて物足りなかったエンジン音も回転が上がるにつれてスムーズでスポーティなフィールに変わる。
シフトアップポイントは6000回転。高回転でのパワーの盛り上がり感もいい。

2:ホールドモード

アテンザの2000はアクティブマチックではない。普通の4AT。デカイATレバーをガッチャンと動かすのはスポーティさに欠ける。アテンザの2000にもMTモードのついたアクティブマチックの採用を望みたい。

それでもホールドモードでギアを固定すれば勝手にシフトチェンジしないので、限界まで引っ張れる。さっそくやってみよう。

1速でアクセル全開にするとあっという間に吹け上がり、レブリミットに達した。タコメーター上のレッドゾーンは7000回転だが、そこへ行く前にレブリミットに達してしまったので、ちょっと拍子抜けしてしまった。レッドゾーンは6500回転にした方がいいじゃない?たぶんMZR2300と共通のタコメーターなんだろう。

3:MZR2300との比較

加速性能
は2300に若干劣るが、それでも高回転でのパワーの盛り上がりはなかなか。

エンジンフィールは、思ったよりもいい。よく言われるのが、アテンザのエンジンは2300は素晴らしいものの、2000は普通ということ。しかし実際は少し違う。2300で採用しているバランスシャフトはないものの、エンジンフィールが雑だということはまったくない。
3000、4000、5000回転と上がるにつれ、気持ちよい吹け上がりと、伸びやかなエンジンフィールがたまらない。
絶品のMZR2300と比較するとスムーズさがちょっと劣るだけの話。スポーティエンジンであることは間違いない。

高速道路

高速道路を120kmhで走ってみると、これまた素晴らしい直進安定性能。路面に吸い付いて走る感じで、片手で軽く支えていれば充分な感じだ。
静粛性も抜群。100kmh、120kmhで静粛性はそれほど変わらないのは驚きだった。
前借りたスポーツ23Sはスタッドレスだったので、いまいちだった。

Dレンジ100kmのエンジン回転は2500回転。そこで、ホールドモードスイッチを押すと、3速に固定され、3500回転まで上がる。そこでアクセルを全開にすると、「クオーン」といったエンジン音を響かせ気持ちよく120kmhまで加速した。
もっとも高速加速性能は私のデミオと大差ない、というか劣るかも。

ワインディングロード

足回りは若干ソフトめの味付けだが、ロールは大きくないし、フワフワもしない。コーナーではビシッと安定している。コーナーの途中にうねりがあっても、ストロークが大きいので、跳んでいきそうなことはない。
ソフトなのに、とても軽快でいうことなしのハンドリング性能。

けっこうな登り坂も2速ホールドにして、4000回転以上を保ってやれば、速い。聞えてくるサウンドもスポーティでその気にさせる。

燃費  まとめ

アテンザの2000の評価はあまり高くないので、あまり期待しないで借りたのであるが、実際はとてもいいクルマだった。
スポーティなエンジン、軽快で安定したハンドリング、などなど魅力的なスポーティセダンであった。

もし2000にもMTがあれば、本体価格180万くらいには出来るだろう。そこから値引き20万で諸費用込みで200万以下だったら、購入を真剣に検討してもよい。それほど気に入ったクルマ。

ちなみに今回144km走ってガソリンは17.0リッター消費したので、燃費は8.5kmlとなる。今回かなり楽しみながら走っていたので、この数値はまあまあかな。
たぶん普通に走れば10kmlは超えるだろう。

アテンザ20Fのインパネ
20Fでも充分スポーティなインパネ周り。

あとはATがアクティブマチックだったらいうことはない。
アテンザ20Fのフロントシート
大きなサイズのフロントシート。まことに快適な座り心地。
モケット張りが高級。しかもコーナーでも滑らない。

室内はグレー基調で、あまり高級でもスポーティでもない。
アテンザ20Fの後席
広大な広さを持つ後席。
大柄な人でもゆっくりとくつろげる。
頭上空間も5ドアスポーツよりもある。

この時のエンジン音はこちら

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